プロジェクト概要

プロジェクト概要

将来を模索する学生に対して台湾の先端技術と国際教育の学びを共有したい!
日本でも話題の半導体やAI活用などでグローバル展開を行う台湾産業と、その基幹人材を育成するエンジニア教育を、専門技能と表現力に優れた選抜学生が取材します。そこで得た学びやノウハウを「リアル・ネット」を組み合わせして幅広い学生に対して共有化し、視野拡大と意識改革を促進します。

はじめに・ご挨拶

はじめまして、本プロジェクトをご覧いただきありがとうございます。
有限会社ムスヒ・エンタープライズの井上と申します。

当社は台湾(主に中部エリアである台中市・彰化県)と日本(主に山口県と福岡県)を産業や教育などで繋げる活動を行っているのですが、今回はより効果的に台湾の産業・教育と日本の学生や企業をつなげるプロジェクトとして具現化しました。

はじめに・ご挨拶

※今回のプロジェクトには特別後援企業として、山口県の代表的企業で台湾TSMCの優良サプライヤーとして表彰もされている「株式会社トクヤマ」、オーダーユニフォームを通じた企業のブランディング向上で全国展開する「HARADA株式会社」、県内でいち早く共創プロジェクトやオープンイノベーションに取り組み、人材育成や産学連携に尽力する「カラム株式会社」の三社にご協力いただいております。

後援企業

台湾というと観光やグルメが日本では注目を集めていますが、世界的な産業や製品に必須である半導体産業やグローバルビジネスの中心地としての側面は意外と知られていません。
また教育分野についても、台湾では先端産業を担う基幹人材の育成に産学連携で取り組むことで、付加価値を高めた世界基準の人材輩出エリアとして成長しています。
最近では熊本に世界最大の半導体メーカーである台湾企業TSMCの工場進出や、九州全域に半導体工場の建設ラッシュで先端産業の集積地域として、産業分野での台湾と日本の関係性も高まっています(台湾と日本の間の半導体貿易量は全体の50%近い)。

このような状況の中で、学生にとって台湾の先端産業と国際教育を知ることは、今後の先端産業が牽引するグローバル社会への糸口をいち早くつかむことに繋がり、それによって将来の進路や学ぶべき知識・ノウハウを選択する一助になると考えました。

台湾の先端産業について

日台教育交流について

今回の取り組みでは、エンジニア分野に秀でた選抜学生たちが台湾の先端技術や国際教育を取材し、その内容を帰国してからプレゼン発表会や特設ウェブサイト・記念冊子などにまとめて広めることで、選抜学生にとってはアウトプット学習になり、「リアル・ネット」で学びを共有化する学生にとっては、従来の生活では知ることができなかった新しい知識や経験に触れるチャンスとなります。

具体的な実施内容についてですが、下記を実施しました。
A)台湾への取材訪問=8/20(日)~8/27(日)主に台中市・彰化県に訪問
B)帰国してから柳井市カラムにて体験発表会=9/24(日)
日台教育交流について

また今後の継続性につながる取り組みとして、下記の3点を日台教育交流の成果(提携内容)として持ち帰りました。

国立彰化師範大学との国際交流や台湾留学の推進

国立彰化師範大学との国際交流や台湾留学の推進

TSMCなどの台湾グローバル企業との産学連携や学生就職において有名な彰化師範大学と交流提携を希望する学校に対して「高校向け:留学体験プログラム、国際留学プログラム」「高専・大学向け:交換留学プログラム」などを推進していきます。
特に「国際留学プログラム」については、「語学教育1年+専門教育4年+グローバル企業へのインターンシップなどの専門人材育成」を目的として、彰化師範大学と産学連携するグローバル企業の協力の下で実施します。それによって、留学後に帰国してから日本企業に就職する場合、国際的専門人材としての付加価値を高めます。

※彰化師範大学の日本語紹介動画

■国立彰化師範大学について

NCUE(国立彰化師範大学)は、彰化県で唯一の国立大学であり、教員と教育専門家の育成を使命としています。従来の教員養成大学と比較して、当校はエンジニアリングとマネジメントに強みを持ち、他の総合大学と比較しても教員養成分野において優れた競争力を有しています。

NCUEは近年、優れた教育、学術研究、国際交流の分野で卓越した成果を上げ、教育部、科技部など関係当局から多くの賞を受賞しています。また、欧米やアジアに196の姉妹校と連携し、学生に対して交換留学やインターンシップ、学位取得の機会を提供しています。

NCUEは、教育の分野でリーダーシップを発揮し、国内外の多くの機関と協力して学生の可能性を最大限に引き出すことを重要視しています。

国立彰化師範大学について

■彰化師範大学の主要な産学連携先

台湾積体電路製造(TSMC)←半導体製造で世界最大+時価総額がトヨタの二倍
https://www.tsmc.com/japanese
鴻海科技集團(Foxconn)←iphone製造の60%を担う
https://www.foxconn.com/zh-tw/
和碩聯合科技股份有限公司(Pegatron)←iphone製造の30%を担う
https://www.pegatroncorp.com/
廣達電腦(Quanta Computer)←世界のパソコン製造の25%を担う
https://www.quantatw.com/Quanta/chinese/Default.aspx
日月光半導體(ASE Technology Holding Co., Ltd)←半導体封止・検査専業の世界最大手
https://ase.aseglobal.com/ch/about
台塑企業(Formosa Plastic Group)←台湾のGDPの15%を占める
https://www.fpg.com.tw/tw
緯創資通(Wistron Corporation)
https://www.wistron.com/
聯發科技(MediaTek) ←スマホやTV向けチップで世界シェア1位
https://www.mediatek.com/
台達電子工業股份有限公司電(Delta Electronics, Inc.)
https://www.deltaww.com/zh-tw/index

KingSteel社とマイクロソフトによるDXソリューションを学ぶ

KingSteel社とマイクロソフトによるDXソリューションを学ぶ

AIやIoTを活用した製造業DX化の先進事例であるKingSteel社のノウハウを選抜学生が体験・編纂して、アウトプット学習の一貫として「学びの共有化」を実施します。
またKingSteel社については「事業承継の成功例」「若手スタッフによる実践チーム作り」などのDX以外にも学べる内容が豊富にあるので、DX化以外の課題解決策についても教材化できる可能性が高いです。

これによって日本の中小企業の共通課題であるDX化の事例や、先端ツールの活用法などを学んだ学生を増やすことにつながり、それによって企業側にとっては既存業務を革新するDX最適化人材としての新卒採用も促進されます。

■King Steel社について

1978年に設立されたKing Steel社は、発泡エラストマー機器のイノベーションの進展に取り組み、世界初の100%リサイクル可能な製造を実現した「NexCell」を発売し、グローバル循環型経済と持続可能な管理に新しいエネルギーを注入しています。
またナイキ・アディダス・リーボック・PUMA・アンダーアーマーなどのブランドスポーツ靴のミッドソールの10足に8足は、King Steel社の製造装置が使われています。

※KingSteel社の日本語版説明動画

台湾ヘルステック企業と学生インターンシップによる日台健康増進プロジェクト

台湾ヘルステック企業と学生インターンシップによる日台健康増進プロジェクト
経済産業省の推進によって日本企業では「健康経営」が普及していますが、大半の推進企業は社員の健康チェックとして「年1回の健康診断」を行っています。
その場合、日々の体調変化を社員自身の主観的チェックでしか行えないため、生活習慣病や「脳梗塞、心不全、熱中症」のような中高年社員にとって致命的リスクの高い諸症状の早期対策としては「客観的に測定する毎日の健康チェック」が求められています。

この課題解決策として、台湾ヘルステック企業GUIDER社の持つ健康管理システムと測定IoT端末を活用した「社員向け24時間健康管理ソリューション」は今後の健康経営推進の解決策につながりますが、そのようなシステムはまだ日本企業では認知・普及していないため、学生インターンシップとの産学連携プロジェクトとして企業への普及活動や導入コンサルティングなどを行っていくことを想定しています。

将来的には産学連携での健康診断AI開発まで発展させて、血糖値AIチェックや健康改善AIアドバイスなどの、より精細な健康診断機能へのバージョンアップも期待できますし、社員の健康増進を推進する企業については、学生にとっては社員の健康を重視する優良就職先となり、また社会的価値あるESG企業としての注目度も高まります。

※GUIDER社の日本語版説明動画

■「蓋德科技(GUIDER社)」について

「蓋德科技(GUIDER社)」について

「蓋德科技(Guider Tec.)」は2008年に設立され、スマートウェア、情報通信技術(ICT)、革新的な医療機器の統合応用に専念しています。多元化した大健康産業において、スマートウェア、測定機器、位置情報アプリケーション、ユーザー管理の包括的なシステム統合の輸出経験と能力を提供しています。これまでに4つの国家創造賞や2013年のAPICTAアジア太平洋資本通信連盟金像賞など、50以上の国内外での賞を受賞しています。

「蓋德科技」は現在、世界市場のパートナーと協力して大健康プラットフォームを構築しており、革新的なウェアラブル端末、医療設備、クラウドデータベース、およびAIデータの応用に対して、国際競争力のある統合技術を導入しています。高齢化社会における中小家庭が直面する健康と安全保障の問題に効果的なサポートを提供し、革新的な応用サービスプラットフォームを構築しています。

プロジェクトの目的

明治維新後に活躍し、「各分野の革新者」と呼ばれた山口県の五人の若者は、幕末に西洋の近代的文化や科学技術を習得するため、いち早くイギリスへの留学を経験して当時の最先端の知識・技術を持ち帰り、日本の近代化を導きました。

その逸話は「長州五傑」として今に伝えられていますが、少子高齢化や産業空洞化などによって閉塞感が蔓延して希望を見出しにくい現代の日本においても「海外の先端技術や国際教育に学び、それを山口県(及び全国)にフィードバックして若者の見聞を広め、意識改革を促す」ことが求められています。

本プロジェクトはその取り組みの一つとして、半導体やAI等の先端技術とグローバル化に優れ、また山口県との歴史的な深い関わりのある台湾との日台教育交流プロジェクトとして進めていますが、この取り組みを応援していただける方々が増えることが推進の鍵となります。
プロジェクトの目的

■長州五傑について
https://www.hagishi.com/oidemase/greatman/chosyufive/
>日本が欧米列強の植民地化の危機にあった幕末期、国禁を破って命がけで英国へ渡った長州出身の5人の若者たち。
彼らはそこで西洋の近代文明を積極的に学び、帰国後は、日本の近代化・工業化の舵取りとしてそれぞれの道で顕著な功績を残しました。
近年彼らの評価が高まり、「長州ファイブ」と称えられるようになりました。

1.初代内閣総理大臣 (内閣の父) 伊藤 博文
2.初代外務大臣 (外交の父) 井上 馨
3.工部卿 (工業の父) 山尾 庸三
4.造幣局長(造幣の父) 遠藤 謹助
5.鉄道庁長官 (鉄道の父) 井上 勝

■山口県と台湾は歴史的繋がりが深い

山口県と台湾は歴史的繋がりが深い

A)台湾と日本の関係は「山口県で行われた下関条約」から始まり、条約を締結したのは、山口県出身の初代総理大臣「伊藤博文」
B)日本統治時代の「鉄道建設や道路整備」「疫病対策と医療教育」「農業改革」を発展させたのは、山口県出身の台湾総督「”児玉源太郎”(後藤新平の上司)=国立台湾博物館に銅像が設置」
C)台湾鉄道開通を「劉銘伝」から引き継いで南北縦貫鉄道を完成させた、山口県出身の鉄道技術者「長谷川謹介」

 

Back to top button